■ 【世界遺産】 首里城-2 
 首里城の有料区域に近づきました。
「広福門」。この門をくぐり入場券売り場が右手にあります。
 下之御庭と広福門。   有料区域の入口「奉神門」。甕は防火用水か。
  バスガイドは中に入らないので、奉神門前で説明を受けます。
 首里城正殿。1992年に復元された。  御庭(うなー)
  模型で儀式を再現しています。
「柵封体制(さくほうたいせい)」の形を取っていた琉球王国の「柵封儀式」の様子。
  国王交代の場合など、中国皇帝の使者である「冊封使」からその地位を認めて貰う。
  右上の儀式は、「朝拝御規式(ちょうはいおきしき)。
現在でも新年の儀式として継続されているようですが、中国に向かって線香を立てて拝礼するようです。

◆冊封体制

 中華思想の中国は、朝貢する周辺国を属国として承認していました。
古くは卑弥呼が金印を得て日本国内での地位を確保していたようにも利用していました。
 
日本は、聖徳太子の時代に唐からの冊封体制から離脱していました。
中国の律令制度(万民を統治するための法システム)を学びましたが菅原道真が「もう学ぶものは無い」としたのです。
 ただし、交易は別で「朝貢」すると倍以上の「下賜品」を得ることが出来ますのでそれは継続していました。
 
  話はまた建物に戻し、屋根の写真を。
    
  唐破風妻飾(からはふつまかざり)
 中央に火焔宝珠(かえんほうじゅ)と大蟇股(おおかえるまた)、両側には金龍と瑞雲が配されています。
  向拝部の奥小壁の彫刻、獅子と金龍
  柱の金龍。分かり辛いが左が口を閉じた吽形(うんぎょう)、右が口を開けた阿形(あぎょう)
向拝部奥小壁には牡丹唐草の彫刻があります。
  正殿大龍柱(吽形)。高さ4.1m、龍柱3.1m、台座は1m。   正殿大龍柱(阿形)