■最上川(新庄・本海合・清川)
 芭蕉一行は、新暦7月19日新庄市・本合海から立川町・清川まで最上川を舟で下る。
 最上川はみちのくより出でて、山形を水上とする。ごてん・はやぶさ等と言う恐ろしい難所がある。板敷山の北を
流れて、最後は酒田の海へと入る。左右を山が覆い茂みの中を船は進む。この船に稲を積んだのをいな船と言う
らしい。白糸の滝は青葉の間にちらりと見え、仙人堂は岸に面して建っている。
川の水はあふれんばかりで船は今にも沈みそうで危険である。
  
五月雨をあつめて早し最上川  …降り続いた五月雨を全部集めて凄い流れになっているよ、最上川は。 
 ◆新庄
尾花沢、山寺、大石田と回って芭蕉はここ新庄に着く。↑市民センター前の芭蕉句碑。
市役所近くの商店街に、句会を開いた『盛信邸跡地』、向いに宿泊地『風流邸跡地』の碑が有ります。
 ◆ 最上川(本海合から古口・清川まで)
本合海の乗船地。国道47号線、本合海大橋の東側から川沿いに細い道に入って少し先に『芭蕉・乗船の地』跡が有ります。
ここには、芭蕉と曾良の像と『五月雨を…』の句碑が有ります。
新庄市本合海です。ここから、芭蕉一行は最上川を下ります。
この先で川はUターンしています。
古口の乗船地
 芭蕉は途中、戸沢藩の関所で舟を乗り換えた。  現在は、ここが『芭蕉ライン』といわれる最上川船下りの拠点になっています。
尚、実際の関所はもう少し下流です。
また、『おしん』の舞台がこの辺りになっているので、おしんちゃんもいます。
 現在の舟下り
正に、「五月雨をあつめて早し最上川」に相応しい急流が数箇所ありますが、全体としては穏やかに流れています。
表面と、下の方の流れは違い、下の方が早いので大人でも腰ぐらいまで入ると身体を持っていかれるとの事でした。
     白糸の滝。       <舟下り部分 2012.9.30加筆>
 清川の関所跡。ここで出羽三山の参拝者は降りた。
 芭蕉像と『五月雨を…』の句碑