■ 羽黒山
 鶴岡市を出て、県道47号線を東進し出羽三山「羽黒山」へと車を進めた。途中、大鳥居をくぐると羽黒山は間も無くです。
出羽三山は、月山(1984m)を中心に南西の中腹が湯殿山(1504m)、同じ山塊の北側に羽黒山(414m)が有ります。
先ず始めは、出羽三山社務所・表参道側に向かい、歩くと1時間ほどかかる杉並木の参道は五重塔まで行って引き返し、車道&有料道路を
使って出羽三山神社まで行きました。
 芭蕉一行は新暦7月19日羽黒山に登った。別当代会覚 阿闍梨(あじゃり)にお目にかかり、もてなしを受ける。翌20日に、俳諧の会が開かれ
有難や雪をかをらす南谷 …滅多に無い有難い事だ。雪を思わせる冷たい風が吹いてくる、南谷は。を詠う。
この後、新暦7月24日から月山、湯殿山の往復に旅立つ。
 表参道の入り口。 隋神門と、『奥の細道芭蕉翁来訪の地』の標識。
こんな杉並木を進みます 神橋を渡ると五重塔は間も無くです。
五重塔。でも、ここは神社ですよね。奈良時代、神を仏の仮の姿とする本地垂迹思想により神仏習合の修験道(教団)が発生し、ここもそうです。
徳川幕府によって修験道は京都聖護院本山派、京都醍醐寺三宝院当山派の二派に統括されたがそれでも、ここは別派として認定されました。     
右は案内図。出羽三山のイメージはこんな感じです。右上に最高峰月山があり、その傍に湯殿山があります。羽黒山はかなり麓の山です。
でっかい!! 茅葺の見事な神社です。
 駐車場から中に入ると羽黒山の出羽三山神社が見えてきます。真ん中が月山神社、左が湯殿山神社、右が羽黒山神社。
それぞれの所で三神をお参りします。
 この神社の開山は蘇我馬子に滅ぼされた崇峻天皇(592没)の子、蜂子皇子との説があり、その墓は、宮内庁の管轄になっています。
奈良・京都では多数あるでしょうが東北では珍しい景観です。
 入り口近くに芭蕉像と句碑が有ります。『涼しさやほの三日月の羽黒山』。  おまけ: 境内には、トリカブトが綺麗に咲いていました。