■ いざ! 鎌倉へ
 1180年8月、伊豆の兄・源頼朝が挙兵する。
居ても立ってもいられない義経は暇乞いもそこそこに平泉を立った。
『義経記』では、藤原秀衡はそれを褒め、とりあえず3百騎を贈って義経を送り出したとあるが、『吾妻鏡』では秀衡の
止めるのも聞かずに飛び出した為、佐藤継信・忠信の兄弟に付き従うよう後を追わせたと有ります。
『庄司戻しの桜(霊桜碑)』…白河市表郷中町字正司戻  白河の関の近く  Map
信夫(福島の)庄司・佐藤基治は、自分の息子兄弟を義経に従わせ別れるに当り「汝ら忠義の士ならばこの桜の杖
が根付くであろう」と、地中に杖を突き立てた。その後、兄弟は義経の身代わりに討ち死にし桜はその忠節に感じて
活着し繁茂したという。 その後、野火で焼失しても次々に芽生き美しい花を咲かせるとの事です。
 鎌倉へ向かう義経一行は、戦勝を祈願しここ白河の関・白河神社に詣でている。
境内には、義経ゆかりのものが有ります。
 旗立(はたたて)の桜
源氏の旗を立てたと伝えられる桜。
矢立の松
戦勝を占って、弓を射たという松。 現在では石碑の足元に根株が僅かに残るのみです。

金売吉次の墓
 義経の平泉への案内役・金売吉次の墓と言われている場所が福島県白河市に有ります。  Map
石囲いの中に吉次兄弟3基の墓が有りますが、中央のが吉次の墓。