■ 伊豆・稲取 「雛のつるし飾り」 
   
 「雛のつるし飾り」の発祥の地と言われる、伊豆稲取温泉の雛飾り。 文化公園の雛の館の展示です。
  雛の館に入場すると、目の前にど~んと15段の雛段のお雛様と、両脇には多数の「雛のつるし飾り」が
飛び込んで来て圧倒されます。
   
  女の子の厄払いとも言われる「桃」の飾りの大集合。桃は邪気・悪霊を退治し延命長寿を意味します。
   日本三大つるし飾り展示もありました。
  北から、山形県の「傘福」。
日枝神社の大祭の際、山車行列に「亀傘鉾」が練り歩いていた。 宝尽くしの傘福に縁起物としての意味もあり、
女の子の成長・幸福を願い傘先の周りに幕を巡らせ飾り物を吊る様になったのでしょう。
伊豆稲取の「雛のつるし飾り」。
  竹の輪に紅白の布を巻きつけ、五本の赤い糸に11個の飾りを(=55個)吊るしたもので
雛壇の両脇に配します。110個のぬいぐるみが並ぶことになります。
  南は、九州福岡県柳川市の「さげもん」。
竹の輪に、7つの飾りをつけた七本の赤い糸を結び付け(49個)、真ん中に手毬を2個加え、51の飾りになる。
人生五十年と言われた時代、1歳でも多く長生きして欲しいとの願いを込めた51個です。
  「ミス雛のつるし飾り・雛娘・桃娘」さんがいらっしゃるようですね。(二代目さんは2014-2015年の2年間)
  大正時代の御殿雛と「雛のつるし飾り」。