■　秋の中尊寺-3　岩手県・小さな旅
金色堂は1124年の造立で、中尊寺創建当時から残る唯一の遺構です。皆金色の阿弥陀堂で、内部には四本の 巻柱や仏壇（須弥壇［しゅみだん］）、長押し［なげし］まで、白く光る夜光貝の〈らでん〉細工・透かし彫りの金具・漆 の蒔絵と豪華絢爛な造りになっています。 仏壇に安置されている仏像は、本尊阿弥陀如来、その前に蓮を持っているのが観音・勢至菩薩［せいしぼさつ］。 左右に三体ずつ列立する地蔵菩薩、みな円満な相好です。最前列が持国天［じこくてん］と増長天［ぞうちょうてん］ です。 そして中央の須弥壇の中に清衡公、向かって左の壇に二代基衡公、右に三代秀衡公の御遺体と泰衡公の首級が 納められています。 　金色堂は、その上を覆う鞘堂に収まっています。 　　 松尾芭蕉が奥の細道で立ち寄り　「五月雨の　降残してや　光堂」　と詠んだのも有名です。
金色堂脇の紅葉と経堂
菊の三重塔
さて、また月見坂を下りながら紅葉を愛でます。