■ 遠野市/岩手県 その2
◆伝承園   Map
 ここから北に、凡そ30-40kmは有ろうかと思える早池峰山参拝の古道と鳥居があります。
この背後に茅葺の家が見えますが、遠野地方の農家のかつての暮らしぶりを再現した施設『伝承園』です。
 
 南部曲り家(まがりや)…馬と人間が同じ屋根の下に暮らす     ↑↓旧・菊池家住宅
 馬と一緒に暮らす生活の中から『おしらさま』のような馬を題材にした民話も自然発生するのでしょう。

『おしらさま』
 娘が若馬に恋をしてしまったことを知った父親は、馬を桑の木に吊るして殺してしまう。
娘は、桑の木にかけられた馬の皮を見て嘆き悲しむが、その馬の皮がふわりと娘の体を包むと天に昇ってしまった。

暫らくしたある夜、両親の枕元に娘が出て「明日の朝、庭の石臼を見てください。馬の顔に似た虫がいるので、桑の
葉を与えてください。やがて、糸を吐くようになるのでそれで糸を作って売って下さい」

 この話は、養蚕に結び付けられ養蚕の神様として取り扱われる。
馬の顔、又は人型をした棒に毎年一枚づつ布を被せていきます。
 
上記の伝承園の離れにお堂があり、1000体にも及ぶおしらさまが展示されています。
  
 近くの常堅寺の境内脇に『かっぱ淵』という小川が流れていて、河童伝説が伝えられています。
     
 ◆南部曲り家・千葉家   Map
 今から200ほど前に建てられた南部曲り家。163坪にも及ぶ豪華な建物。観光用に開放はしていますが、現在も
実際に居住もしています。