■ 結びの地 大垣市(岐阜県) その1 | |
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8月21日(新暦の1689年10月4日)、敦賀から関ヶ原を経て芭蕉と露通は、結びの地大垣に着いた。 露通は敦賀まで迎えに来てくれて、美濃の国へと連れ立って旅立った。馬の力も借りて大垣の町に着くと、曾良 も伊勢からやってきて、越人も馬を飛ばしてやって来て、みんな如行の家に集まった。 親しくしていた多くの人々が昼も夜も無く訪れてきて、そりゃあもう一度死んでしまった人間が生き返ったような感じ で、驚き、かつ喜び、そしていたわってくれた。 旅のなんとなく重い気分がまだ抜けやらないうちではあるが、9月6日になったので伊勢の遷宮式(内宮:9/10、 外宮:9/13)を拝もうと船に乗って伊勢に旅立つ事とする。 蛤(はまぐり)のふたみにわかれて行く秋ぞ …はまぐりが蓋と身に分かれるように、私は親しい人と別れて二見を見に行こう。季節も晩秋、寂しさが一層募ることだ。 |
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芭蕉生誕360年記念行事を示すモニュメントと玄関口・大垣駅。駅前広場には芭蕉のイルミネーションも有りました。 何気なく、宮城県内・芭蕉ゆかりの地を紹介することで始めた我頁の「奥の細道を訪ねて」、偶々見かけた大垣市 の「俳聖 松尾芭蕉生誕360年」記念事業が気になり、これを機会に訪問してみたくなりました。 出立の地・千住も訪問したこの年の締めくくりに相応しいかな?と思った次第です。(2004.12.30訪問) |
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行事の一環として、「芭蕉と出会う街 大垣」イルミネーション2004、住吉燈台を模ったモニュメントと水門川沿いに はイルミネーションが点灯されていました。 |
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大垣城 | 冬ごもり塚のある八幡神社。 |
冬ごもり塚 折々に伊吹をみては冬ごもり …芭蕉 |
水の豊富な大垣。自噴の井戸(湧き水)が有りました。 |
大垣藩主の歴代墓所がある円通寺。伊勢神宮に出発する前日、大垣藩家老戸田権太夫(俳号・如水)の屋敷を 芭蕉と路通が忍びにて訪れ、俳諧を楽しんだとの事。境内には、芭蕉と如水の句碑が有ります。 こもり居て木の実草の実拾ははや …芭蕉 御影たつねん松の戸の月 …如水 |
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