■ 大河原町・韮神山(にらかみやま)
 白石から岩沼に向かう一行は、6月20日(新暦)大河原宿を過ぎ船迫宿(柴田町船岡)の入口近くの韮神山の麓を
通った。
 ◆関連地図 Map
 JR東北本線 大河原駅と船岡駅間の白石川堰堤は『一目千本桜』と呼ばれる桜の名所です。

国道4号線柴田バイパスのゆるいカーブの内側切り通し付近に『芭蕉の句碑』が有ります。
 芭蕉の句碑は、山を削った縁にへばり付く様に設置され
ています。

(うぐいす)の 笠おとしたる 椿かな

これは、芭蕉を崇敬する大河原の俳人・村井江三が建立
したとの事です。

他に、芭蕉がこの旅で追慕した一人・藤原実方(※笠島の
人物。次ぎの頁参照)の 憚りの関の歌碑が有ります。

やすらわで おもい立にし みちのくに
        ありけるものを憚りの関
(※)
 ※憚(はばか)りの関は平安時代韮神山の下の東街道(後の奥州街
道)にありました

韮神山は、看板の解説によると
ここは、仙台から江戸にのぼる奥州街道が通っていたところです。韮上山は、この道に臨み白石川に面する、奇岩怪岩の山で、文治の役の
古戦場でもあり、その景観は、昔からここを通る多くの人たちの旅情をなぐさめました。
昭和56年4月、国道4号柴田バイパス工事に係る事業のため、山の一部が失われましたが、昔の面影が残っています。山の上には多くの
黄韮が自生していたので住民がこれを山の神の霊としてあがめ、このことから韮神山の名が生まれました。
  との事です。
 足元には、韮の花が咲いてました。  芭蕉の句碑