■ 富山県 八尾町(現・富山市)の町並み その2      その1へ
 旧町部では諏訪町本通りが昭和61年に「日本の道百選」に選ばれたのを機に、住民の間で街並み再生に向けた機運が高まったそうです。
 古い建物がそのまま残されているわけでは有りませんが、当時の伝統を引き継いでいるようです。
 一階の庇の下にまた木製の囲い(=雁垂れと呼ばれていると思いますが。日差し除け・雨よけ)が独特の立体感・奥行きを感じさせます。
 八匠(NPO=八尾の建物復元活動)が行政や住民と一体となって、景観と調和した八尾型住宅の普及に取り組んでいる点や、住民が率先して
軒先に花を飾るなど街並み美化に協力している点が評価され2005年、都市景観大賞「美しいまちなみ大賞」(国土交通大臣表彰)を受賞。
 一寸、薄化粧をしている町並みかも知れませんが、八尾の千本格子が繊細な家並み景観を醸し出しているように、地域の皆さんの
心遣いが仄かな色香を漂わせる『おわら風の盆』の踊りとダブって見えるのは私だけだろうか?