第8回「城下町村上・町屋の人形さま巡り」その5
◆『益甚』さんのお雛様
 村上の産業の一つ、堆朱のお店。今回村上のお雛様を初めて写真撮影させて貰った場所です。
大浜人形のお雛様。 中には明治20年代のもので、その他は大部分が大正時代のもののようです。

◆益田甚兵衛酒店さんのお雛様
 村上のお人形巡りで最後の写真撮影をさせていただいた益田甚兵衛酒店さんです。
江戸時代の稚児の相撲人形。珍しい一品です。
 町内に幾つか町屋形式を残した建物が現存していますが、こちらのお宅もそうです。
入口から土間が続いて、裏の通りまで続いています。
 
 メインのお雛様は村上郷土資料館に展示しているそうですが、雛壇飾りと代々受け継がれてきた生活用品など
を展示されていて懐かしいものが一杯です。
 
 一時小雪が舞い散った町並み。当日は新潟から村上まで走る『SL村上ひな街道』で来た方々が大半だったので
しょう。SLの発車時間に合わせ、町並みから観光客が消えてしまいましたのでこちらにお邪魔した時は私一人でし
た。
 若奥様に建物の造りや、展示している品々を丁寧に説明していただきました。
 この部屋は、冬場は障子になっていますが、夏場は簾がはめ込まれるそうです。
神棚が有ることから、上に部屋を造らず吹き抜けになっていています。

 ←大正浪漫を感じさせるような、レトロな雰囲気のJR
の駅舎。
  
 今回訪問するまでは、もう少し小規模な『雛祭り』展示
かな?と、思っていましたが中々大規模で吃驚しました。
 
 奥の細道ゆかりの地・村上を何時か訪問しようと思っていた所、
『町屋の人形さま巡り』の行事がある事を知り、かつ、3月17-18日
SLも運行されるとの事で『3兎』を狙い今回訪問しました。
 仙台−村上間、直線距離ではそこそこの距離ですが、ローカル線
なのでダイヤの組み合わせの関係で早朝に仙台を発っても午後1時
頃にしか到着できません。
  
今回のルートは次の通りです。
仙台(東北新幹線)−福島、(山形新幹線)米沢、米坂線で坂町。
SL撮影後、タクシーで乙宝寺-岩船神社経由で村上市内に到着。
村上から途中鼠が関にて下車し関跡見物後、鶴岡に出て高速バスで
帰って来ました。

 乗車も、運行中の撮影も出来ませんでしたが、SLは村上到着後、一旦坂町の元機関区の転車場で向きを変え
給水などを行いますので、ここで昔懐かしい蒸気機関車とご対面です。