■第8回「城下町村上・町屋の人形さま巡り」   2007年新潟県村上市
 ◆村上市郷土資料館 その1  …この頁(Came分割-坂町村上ひな)
 ◆村上市郷土資料館 その2
 ◆喜っ川さん、商工会青年部の展示場
 ◆うおやさんのお雛様
 ◆益甚さん、益田甚兵衛酒店さん、SLなど   
 2007.3.17、村上藩の城下町・新潟県村上市の「町屋の人形さま巡り」に行って来ました。
   
写真右上が村上歴史文化館と背後の山が『お城山』こと村上城址で、左上が重文・若林家住宅    Map
 『大名雛』
村上藩主内藤家旧蔵の大名雛。明治5年上様より現在の価値で2百万で買い取った旨の箱書きが有るそうです。
村上のお雛様は、町人が独自に入手したものと、藩主などが明治維新後に家来の退職金を工面する為に町民に
売り渡したものがあるようです。 現在の価値で5千万円ほどでこれらの家財道具が放出されましたが、町人も共同
で買取に応じたようで、他の町に流出することなく殆どが村上の町民の手に残ったようです。
 内藤家11代藩主信親の室(奥方)に、庄内藩酒田氏から『おいよ』が輿入れした時に持参したものと言われている
ものだそうです。
 
 ※大名雛とは、公家の間に広まった「有職雛」を真似て武家社会に取り入れられた形式。
 村上の旧家に伝わる古今雛(※)。 やさしいお顔をしています。
  
 ※古今雛とは、1770年頃に江戸日本橋の原舟月が考案したもので、男雛は黒綾の束帯、女雛は唐衣裳に
宝冠いただいた姿をしていて当時大流行し、その後、改良が加えられ現在のお雛様の原型になったそうです。
 『押絵雛』
 村上では江戸時代末期から押絵製作が盛んに行われたそうで、この雛は、江戸で技術を修得した人の作品と
伝えられ、珍しいものだそうです。