秩父夜祭1


◆秩父夜祭とは

 幻の『笠鉾』の笠

 秩父神社例大祭に曳かれる6台は、「笠鉾」と「屋台」の
2種類が有ります。
「笠鉾」は、中近と下郷の2台で、土台部分に真柱を立て
て、3層の笠、万燈等を付け、3層の笠は水引幕を吊り、
造り花を放射状に垂らします。 
その高さ15m位だそうです。

 しかし、笠鉾のこの優美な姿は祭では現実には見るこ
とが出来ません。 大正三年(1914)に電線が架設され、
それ以降笠鉾の中近では土台のみ、土台の無かった下
郷では急遽白木の屋台を大正六年(1917)に新たに建造
して曳行しています。

 中近の笠鉾は、その後1961年から2004年まで9回、
下郷の笠鉾は1965年から1997年までの3回、両方で
12回秩父神社境内あるいは市内のメイン通りの一部等
で披露されているとのことです。

 同じ「高さ」を誇る、青森県五所川原の「立ねぶた」の
為に、電線の引き方を工夫したのと比べると雄姿を見れ
ないのが残念です。 いつか、そうなると良いですね。

 秩父例大祭は、12月1日から6日まで開催され、3日を
中心として屋台行事が繰り広げられます。

 3日は、朝8時ごろから各町内から秩父神社に向かい、
その後又町内に戻ります。途中「曳き踊り」と言う「日本
舞踊」が演じられますが、これは時間の関係で見ていま
せん。

 この屋台の曳行は、1700年代前半に始まったようです。
<写真は、まつり会館に展示されている笠を紹介しました>