■ 羽州街道(=七ヶ宿街道) 七ヶ宿
七ヶ宿街道

江戸時代、出羽と陸奥を結んだ山中 七ヶ宿街道には、7つの宿場が置かれた。秋田藩や庄内藩など十三大名の参勤交代の行列なども行き
交った。七ヶ宿街道(=羽州街道)は福島市の北部桑折町から奥州街道と分かれ山形上山に向かう街道である。
現福島県国見町から小坂峠を山越えし宮城県白石市に入る。山中七ヶ宿はその名のとおり7つの宿場町があったところです。
七ヶ宿ダムが建設された際に宿場の一部はダム湖に沈んだが山形県に入るまでの街道沿いには今も宿場の名残があり、集落ごとに宿場の
表示がされている。
 
宿場の一つ、福島県境旧上戸沢宿の木村家検断屋敷が平成15年に復元され現在では材木岩公園に移された。…ここは白石市
 宮城県一の大きな「七ヶ宿ダム」(ここは七ヶ宿町)の出口のところに名勝・材木岩が有ります。  
 七ヶ宿ダム湖の脇を白石川に沿って西進して行きます。  今ではほとんど開発され昔の建物などは有りませんが、宿場の南から数えて
五つ目の宿場が『滑津宿(なめつ)』です。国道113号線脇に名勝:滑津大滝の駐車場があり、ここを基点として徒歩で10分位の所に旧街道
や旧安藤家本陣などが有ります。   右上は本陣跡の向かい側にある食堂ですが当時のものかどうかは分りません。

 『安藤家本陣』 参勤交代に使われた(出羽の国=山形・秋田)大名の宿。 独特の重量感が有ります。 現在も個人の住宅として使われ
ており、内部は見学できません。
 安藤家本陣と上の駐車場の間にも、旧七ヶ宿街道が残され、散策路(※)として整備されています。
※ 草鞋を履いて街道を歩く企画が毎年開催されています。
 本の数分で新道に出てしまいますが、旧道を歩いてみました。
 駐車場と本陣の間には、もう一つ『振袖地蔵』が有ります。 ここを通った秋田の殿様が、町の娘を見初め、侍女にしようと参勤交代から
戻って再びこの地に着いた時、娘は亡くなっていました。  悲しんだお殿様は娘に似たお地蔵さんを建てたもの。 着物を羽織る地蔵。
右の看板で言いますと、滑津宿は「左上の家が書いてある」辺りです。
 七ヶ宿街道(羽州街道)は、当初、山形県高畠町・米沢市へと続いていましたが、後に山形県上山市へ至る金山峠を越える道が整備されると、
秋田・山形方面からは距離が短縮されますのでこちらがメインになります
 宮城県側の、残り二つの宿場を過ぎ国道113号線と別れ、「上山七ヶ宿線」へと入り金山峠に向かいます。
金山峠の直ぐ手前に『鏡清水』と言う清水が湧いている場所が有り、参勤交代の大名たちもこれを利用したといいます。太平洋(沿岸付近で阿
武隈川に合流)に注ぐ白石川の源流地点とされていて、清水の東屋前の小さな橋が「白石川を一跨ぎ出来る」ユーモアたっぷりの橋になって
います。  [写真:左]ここに来る前の途中に、旧道との分岐点があり、それを進んでくると私が撮影の為立っている地点に到着します。

 いよいよ、峠を越えて山形県・楢下宿へ向かう事にします。
楢下宿(山形県)へ