■ 羽州街道 楢下宿[山形県上山市] その1
楢下宿(ならげ しゅく)…国指定『史跡 羽州街道 楢下宿・金山越』(平成9年)
 
 楢下は、1602年宿駅として設けられ、青森・秋田(久保田)・山形の諸大名13藩の参勤交代の宿駅でした。仙台藩七ヶ宿から、金山峠を越え
出羽国入りして最初の宿場として重要な位置を占めていました。宿場内は、明治13年に道路が新設されるまで『コの字』型の町並みが形成
されていました。        
 『滝沢屋』、丹野家は江戸時代庄屋を努めた由緒ある家柄で、造り酒屋でもあり脇本陣、または旅籠屋として大名や上級武士の宿泊などに
利用された。 元々は宿場町の下町に有ったが、上山七ヶ宿街道沿い南の現在地に移築され資料館として公開しています。
 宮城県側・鏡清水から峠に入ります 表間口、11.8間。立派な佇まいの滝沢屋。入り口は、屈まないと
入れないが、大名や上級武士は脇の観音開きの大戸から出入り
した。
『武田家』  宿場の南側に位置し、旅籠屋として使われていた。 一般公開されているのは、ここを含め3箇所有ります。
やはり、背の低い入り口から屈んで中に入ります。
  
 この画像の、雨戸と障子(?)は見ての通り、上下に開け閉めする三段式になっています。 下の左下の写真のように戸袋が上に有りここに
格納します。 三枚を上に上げると廊下が開放され、腰掛けて休めるようになります。
廊下 上段間と中間。「明り取り」の意味もあるのでしょうか、長方形の建物
の基本形に、上段間の部屋の一部分が張り出した曲り屋形式になっ
ています。
入り口からは、土間を通って一番奥の馬屋、裏口に出られる。 中間にある座敷は土間にござを敷いたものです。
      七ヶ宿