■麦積山(ばくせきざん)石窟②   2018.1.1 
   
 壁面の仏像を眺めながら、上へと登っていきます。
上の写真は「037」窟の1仏2菩薩像。隋代(581-618)の物で腕が肉感的。
 
途中の小さな祠の仏像は金網越しに見ることになります。 
普通のカメラでは金網が邪魔になりますが、レンズサイズの小さいスマホなら上手く取れたかもしれません。
   
 壁面にへばり付く階段は、スリリングです。 東側の「大仏」に到着です。
 下から撮影した「013窟」-「東の大仏」の全体像  2菩薩が僅かに如来側を向いている
 
  仏の高さは15mで、奈良の大仏と同じぐらいの高さ。倚坐(いざ)像で下半身は剥落している。
倚坐像は台座に座った姿勢で、日本では殆ど見かけない。

ここの仏像群は、彫刻に向かない岩質の為に壁面の岩を大雑把に削り土台を造った後、
粘土を貼り付ける泥塑である。

上の写真で分かる様に要所要所に岩盤に穴を開け、微生物の繁殖を防ぐための防腐剤代わりに
炭化させた木材を利用しているとの事。
  大仏の向かって右上にある「下・七仏閣」の内部。
ここは、金網の内部を通れるので仏様をじっくりと拝観できる。
 日本では見かけない「二大弟子」迦葉と阿難
一緒の配置
  光背などの保存状態が良い
  火焔の上にいるのは?  両脇には童子が見える
 衣の模様は、粘土を搾り出して立体的な文様になっている。
 
   
 「 千仏廊」。  下・七仏閣の屋根上に小さな仏像が並んでいた。