■ 中山道 醒ヶ井宿(さめがい)
   
 中山道61番目の宿場、醒ヶ井宿は、本陣1、脇本陣1、旅籠11、問屋7軒がありました。町並みは東西に八町二間139戸が有ったそうです。
JR醒ヶ井駅前の国道2号線を渡り、地蔵川沿いに町並みが形成されています。    Map
 駅前から進むと、旧・醒ヶ井郵便局が現れます。ここは資料館になっています。更に進むと地蔵川に出ます。
 川沿いに、本陣跡や昔の造りの建物が点在しています。
 旧問屋の醤油屋さんと、百日紅の花。  この時期、川面に花びらが落ちて梅花藻の所に浮かび白い花を引き立ててくれます。
 問屋(※)・旧川口家。資料館になっています。17世紀中〜後期に建てられたもので平成12年に改修され公開されています。
   ※ 問屋=大名や役人に人足や馬を提供するところ
 
 醒ヶ井宿は居醒の清水(↑賀茂神社前)の清水を源流とする湧き水の川が存在する宿場です。松尾芭蕉がみちのく「奥の細道」を紀行した際
生水を避けて「お湯」を飲んで旅をした旨記載されています。現在のように自動販売機で衛生的な安全な水が手に入る訳ではないこの時代、綺
麗な清水が手に入るこんな宿場は極めて貴重な存在だったでしょうね。
 今回、ツアーでこの地を訪問しましたが、ほぼ全員清流と、その中に生える『梅花藻(ばいかも)』の可憐さに興味を惹かれていて宿場としての
町並みに興味を示していませんでした。  「梅花藻(※)だけに出会うために訪れる」それほどに、美しい水の流れです。
  ※ 清流の中に生えるキンポウゲ科の水中植物・藻で、梅に似た白い花をつける。花の最盛期は6月中旬から8月末。
 サルスベリの花びらと清流