◆ 諏訪大社下社・春宮       /諏訪 3
 諏訪大社は不思議な神社で、諏訪市に有る上社2つ(前宮、本宮)、下諏訪町に有る下社2つ(春宮、秋宮)で構成されています。
又、寅年と申年の7年ごとに開催される奇祭『御柱祭』でも有名です。
 春宮には、2−7月の間そして秋宮には8−1月の間御霊代が鎮座されます。  訪問日(2007.8.4)は春宮には神様が居りませんでした。Map
 
 諏訪大社の神様は「建御名方命(タテミナカタノミコト)」。
スサノオの5代目の孫に当る大国主命の子供で、天照大神に出雲地方を献上するように言われた時、大国主命と事代主命は同意したが、
タテミナカタノミコトは抵抗し、ついには力比べで敗退し、ここ諏訪に逃れ「もうこの地を出ません」と言って許される逸話が古事記の国譲り
神話です。
神話の世界は別としても、ここでかなりの勢力を伸ばしていた豪族で、最終的には大和政権に組み入れられていったのでしょう。
古くは、狩猟農耕の神、風や雨を司る神、武家時代には軍神として崇められ、現在は、産業・交通安全・縁結びの神様として信仰を集めている。
 春宮前の道路の真中に下馬橋が有り、鳥居が見えてきます。
 前には神楽殿が有り、出雲大社のと良く似た注連縄が下がっています。
後ろの拝殿の左右に御柱が見えますが、四隅に4本建っていて、「一の御柱」は何処も諏訪湖に一番近い場所に置かれているそうです。
 二重の拝殿と、左右にあるのが「片拝殿」。素晴らしい彫刻が施されています(写真:一つ上の右側の写真)。

◆ 諏訪大社下社・秋宮
 春宮から東に1km程の位置にある秋宮。 境内には涼しげな風鈴が。
訪問時はこちらに神様がいます。1月まで居られますので元朝参りは皆さんこちらに参られるとの事。この近辺は温泉旅館も多いので冬場は
神様も温泉気分に浸るのかもしれません。
 秋宮の神楽殿。注連縄は出雲大社のと同じ大きさで長さ8m、重さ1,500kg、青銅製の狛犬は日本一の大きさとか。
 秋宮と春宮は、同じ設計図で宮大工が腕を競い合ったそうです。 
奥に御宝殿が二棟建っています。所謂「本殿」はありません。御神体は木です。 拝殿には、普通の神社で見られる鈴がありませんねぇ。
 注連縄をもう一度横から撮影。注連縄は出雲から指導者が来て作っているそうです。でも、出雲大社のとは少し違うそうです。