■ 湯沢-1   /  古い町並み散策
 美人の里・美酒の里、湯沢の散策です。 (2009.7.20 訪問)     Map
美人の里とは、南部に「小野小町」の生誕地・小野町があり、東北を代表するような日本酒の生産地として「東北の灘」
と称されることから美酒の里と呼ばれているようです。
  
 湯沢市は古くから街道が交わる交通の要所で、稲庭城を拠点とした小野寺氏が領土拡大の戦略的拠点として鎌倉
時代後期に湯沢城を築きました。その後、領主が変ったりしましたが江戸時代に佐竹氏が領主となると一族である
佐竹南家3代義種が湯沢城に入り南方の守りの要となります。
 
 交通の要衝であったことから商業も発達し、また、佐竹南家では奥方を公卿から迎えるなど文化的にも優れている
点から「小京都」の1つに数えられています。 
 昔の面影は、案内図右上の内町辺りが「武家屋敷」としての黒塀が連なっています。
 
湯沢駅から東進し、武家屋敷跡に向かう途中の大町は「古い町並み」を期待して歩いている者にとっては違和感を
覚えるような大正・昭和の看板建築に似た商店街になっています。建物自体は新しく、大町はネオロマネスク風の
町並みをコンセプトとして統一されているようです。
 
 下の写真は、ドイツ通り(中央通)の町並み。
徹底した統一が行われるとそれはそれで美しい町並みが形成されています。
  
 清涼寺の前の通り、内町界隈です。    Map
同じ秋田県角館のように、特に建物が残っているわけではありませんが黒塀の通りが続き、往時の雰囲気を想像
することが出来ます。
 
 大町通りの南端に、「福小町」の醸造元木村酒造さんがありました。造り酒屋さんの建物が似合う街です。
 
ここから、案内図の左側(北)に移動します。
 市役所脇・中央公園の名水「力水」   更に北に進むと秋田醸造さんの工場です。
 美酒「爛漫」として、宮城県内でも古くから名の知れたお酒です。建物は近代的なものでした。