■ 毛越寺 その1   岩手県平泉町
 西暦850年、慈覚大師が東北巡遊の折、この地にに差し掛かると一面霧に覆われ進めなくなりました。
足元の白鹿の毛を辿っていくと、薬師如来の化身である白髪の老人が現れ、この地に堂宇を建立して霊場とせよ
申しました。これが毛越寺の起こりとされます。
 毛越寺と書いて「もうつうじ」と読みます。越は「オツ」とも読むそうで「モウ・オツ・ジ」が訛って「もうつうじ」になった
そうです。
 2008年、この毛越寺を含む諸施設「平泉」は世界文化遺産に登録申請しましたが残念ながら却下されてしまいま
した。
 その当時中央政権に支配されずに独自に浄土の世界を実現しようとした奥州藤原氏の文化遺産、いつかその夢
が叶うことを祈っています。
開山堂
『曲水の宴(ごくすいのえん)』と言う庭園の鑓水に盃を浮かべ、流れに合わせて和歌を詠む、平安時代の遊びを
藤原祭りの時に再現します。