■ キリストの墓     青森県新郷村  2013.10.14

 「キリストの墓」が青森県にある。
そのことは知っておりましたが、交通事情が極めて悪い(=ウイークディなら一日がかりでバスで八戸から往復可能)ので
わざわざ行くだけの価値があるのか?  
JR東日本の割引切符「三連休パス」で来春廃線予定の北海道江差線に乗車した帰り道、八戸に下車して・・・
話のタネに訪問してみました。 場所的には十和田湖に近い新郷村。タクシー往復16,000円ほどでした。

 キリスト伝説はこんなもの。
 キリストは21歳の時に一度日本に来て12年間修業をしたのち、33歳でユダヤに戻った。
かの地で神の教えを説くも受け入れられず「ゴルコダの丘で磔(はりつけ)」になったはずのキリストでしたが
実は、弟が身代わりなり、本人は苦労の末再度日本地に戻り、ここ新郷村に到着し、106歳まで生きたとの
事です。
 
 事の発端は、異端の歴史書「竹内文書」(= 現代では偽書と認定)に記載されていたとの事で昭和10年世に知られる
ことになります。
 当然、議論がなされましたが「ロマンの地」としてマスコミなどが現在まで取り上げることなどから、村民はその通説を
純粋に信じ現在に至っています。
 
 墓がある「キリストの里公園」は綺麗に整備されています。
  駐車場から少し丘を登るとキリストの墓が現れます。
向かって右が「キリストの墓」、左が弟の「イスキリの墓」になります。
  イスラエルのエルサレム市の友好の石碑も有りました。
  最近では、海外にも知られるようになったようで偶に外人さんも来訪するとの事です。
  キリストの墓「十来塚」
  キリストの墓伝説の元となった古文書とか各種資料が
展示されています。
 隣の「十代墓」
弟イスキリの耳と聖母マリアの髪の毛が納められる。
  この地では、新生児が初めて外に出るときは額に「十字」の墨書をする風習があるようです。
  一帯に伝わる盆踊り歌「ナニャドラヤ」の歌詞は「ナニャドラヤー ナニャドナサレノ ナニャドラヤー」と繰り返される
のだそうですが、日本語では意味が全く通じません。しかし、古代ユダヤで神をたたえる唄とそっくりなのだそうです。
 また、墓を守ってきた沢口家の家紋はソロモン の星と云われるイスラエルの図形であるそうです。
  静かな山里、新郷村。キリストの墓があるこの地は「戸来」と言う地域。「ヘブライ」の響きににも似ています。
 
眉唾物として切り捨てるには惜しい、ロマンを感じる場所ではありました。