■ 月山
 ■ 出羽三山・月山
 芭蕉一行は出羽三山の一つ羽黒山から月山を経て、神秘の霊場湯殿山まで縦走しています。

8日(1689年新暦7月24日)月山に登る。
木綿しめを身に着けて、宝冠に頭を包み、強力と言う者に案内されて、雲霧山気の中で氷雪を踏んで登ること8里、
更に日や月の通り道である雲の関所に入るのかと疑われいしまうほど息絶え身こごえて頂上に至れば
日没して月現れる。
笹を敷き、篠を枕として、臥して明けるのを待つ。日出でて雲が消えるので湯殿山に下る。


 宿坊に戻り、阿闍梨(あじゃり=あじやりやの略。弟子たちの模範となる高僧の敬称)の求めにより、三句詠んでいます。
 涼しさやほの三日月の羽黒山
 雲の峯幾つ崩れて月の山
 
語られぬ湯殿に濡らす袂かな

 管理人は、残念ながら月山頂上まで登る元気がありませんので月山八合目・弥陀ヶ原湿原を散策です。
案内図の下の方の楕円形のコースを左回りをすると楽です。一周30-40分のコースになります。
 弥陀ヶ原湿原の中ほどに、「月山中の宮・月山御田原参籠所」がありますので月山山頂の奥の宮に代えて
こちらでお参りしました。
 弥陀ヶ原湿原の遊歩道の一部は石の道となっていて「月山の旧参道」です。
 遊歩道の所々には、水溜り(『池糖』と呼ばれる)が有りますが、月山登山道との分岐点には「無量の池」が
有ります。天気が良ければこの奥に月山が見えるのでしょうが見えませんでした。 <2012.10.6>