■ 小黒崎

小黒崎のドライブインのおばさんに美豆の小島への道を尋ねたら、三分
も行くと案内板があり左に入ると川の中に美豆の小島があるという。
国道に沿って歩き始めるも、三分後は未だ田んぼの中、少し不安にな
りながらも倍ぐらい歩いて案内板発見。この小道を進むと製材所が
あり、そこで小道が四方八方にわかれ案内板も無く、迷ってしまう。
水音を頼りに、やや左手にカーブする小道を奥に進むとそれらしい感じ
になってきたが朝まで雨があり道路は完全に水の中。膝まで浸かりなが
ら河原まで歩くことになった。さて、河原に着けど目的地はいずこ?
川の中にはそれらしきものは無い。そこで、少し東に向かって河原を歩
くとやっと土砂に埋まった岩が見えてきた。

岩出山に一宿した一行は、「歌枕」に歌われる小黒崎・美豆の小島を見学します。岩出山町から鳴子町に入った
町境に「小黒崎」が有ります(町境のため岩出山の項に入れておきます)。その前に小黒崎観光センターと言うドライブイン
があり、一服しながら景観を望めます。春の萌黄色と秋の紅葉が綺麗です。
芭蕉像も南の江戸をはるかに望み微笑んでいます。

『小黒崎みづの小島の人ならば都のつとにいざと言はましを』…古今集「東歌」
小黒崎やみづの小島がもしも人だったならば都へ土産として、さあ一緒に行こうというところなのだが
江合川の中にある岩山が『美豆の小島』、案内書などで見ると川の流れの中にあるが…、今年春先の豪雨で土砂
が堆積したのか河原に取り残されていた。左の写真は北(国道)側から見たもので左奥に小黒崎が見える。右の写真は南側からみたもの。
小さな鳥居がある。水の流れの中にあればもう少し趣が違うのかも知れない。陸続きなので「山頂」でお参りして来ました。『撮影日: H15.7.12』
■ 尿前の関(しとまえのせき)  大崎市鳴子
 新暦7月1日。平泉からの戻り道、「岩手の里(現 宮城県岩出山)」に泊まり、山形県側への山越えの旅に出る。
鳴子温泉を過ぎ、出羽の国(山形県)を越えようと尿前の関に着いたが、この険しい道は通る人も少なく怪しまれて
なかなか通してもらえなかった。その昔、義経が逃げ延びたコースとも言われているので足止め食ってもしょうがな
いところか。
 紅葉の名所、鳴子峡に沿った道(旧道)に、尿前の関はある。ガイド図の右手下に、JR陸羽東線鳴子駅を経て、
大谷橋を渡って右手・川の上に関所マークがご覧いただけると思います。ポスターなどでお馴染の右の風景は、
ガイドの左上の橋です。
 尿前の関手前から、鳴子温泉郷を見る。左の写真の所を進み、旧道に外れ、西に進むと「尿前の関」が現れる。
関所建物跡地側から、関所門を見る。手前は、畑。奥はこんもりした林になっている。

 芭蕉一行はやっと通行を許可され、出羽の国(山形県)入りします。