◆不良オヤジの旅日記−世界遺産・コバルトブルーの仙境〜九寨溝・黄龍・成都の旅〜 2006.5.3-7 その2
   
 迷子の前兆
 観光を終わって戻ると、我々の乗るバスは未だ到着していなかった。別の号車で待っていてくださいとの事だったが、断って
その辺を散策することにした。
 入り口に一番近い立派な建物の隣接して庶民的なお土産屋さんの建物があり、更にその奥に長い建物がありました。
1階部分は観光客向けの施設のようですが、人並みは完全に途絶えかなり寂しい。
何箇所かで、串焼きなどを焼いて売っていたが、まぁここで身包み剥がされることも無いだろう!!と、奥まで歩いた。

 結構時間を使ったので戻ると、旗を立てた一行がこちらに向かってやってくる。
この、単独行が団体行動を乱す、”不良オヤジ”の前哨戦です。
 
【第三日目2006.5.5】 飲んじゃダメ!! 
 ホテル7:45 10:40川主寺の今夜宿泊するホテル11:0011:40 黄龍のレストラン12:00 黄龍 17:00
 最高地4,100mの峠見学 18:00 ホテル
  
 昨日のチベット舞踊ショーが見れなかったお詫びです!と、現地ガイドのリ・バイさんが九寨溝のVCDを持ってきた。
10元らしいが自腹を切ったようだ。    オヤジとしては、何か申し訳ない気がする。
 
 黄龍の観光は、当初曇り空だったが頂上付近では晴れ上がり気持ちの良い観光でした。
集合時間の1時間前ぐらいに入り口まで戻って来たので現地の売り子の売る(自動販売機なんてのは無いので)ジュースを買う
ことにする。親指と小指を立てて『リュー、リュー』と言っている。
分らないので持っていたお金を差し出し取って貰う(これが一番便利)事にしたが、売り子は6元を取った。
あっ! そうか!!  イー・アル・サン・スウ・ウー・リュー・チー・パー。
マージャンで使っていた”6= リュー”の事だったのか!!  気付くのが遅かった(~~;



 当日の観光も終わりホテルに着くと、今日のホテルは3000mを越える位置に有り、高地を回ってきた事もあり、アルコールは
控えてくださいとの事だった。
 
 そんな事言ったって、一日の終わりにはせめてビール位は口にしたいもの。
高地・高地と脅しを掛けられたけど、思い出せば若い頃山登りをしていたときには3000m級の山も歩いていたし…

またまた反対を押し切ってビールを注文。   
脇で、『全部個人払いです!!』とかエージェントと現地ガイドのやり取りを聴きながら、
グビー、プハー!!    12元(180円)とは安い。
  
【第四日目2006.5.6】 あ゛ぁぁ〜!! 迷子だぁ!
 ホテル7:30 九寨溝空港8:509:30  成都空港 10:00 10:40杜甫草堂-昼食-13:40武候祠14:20
途中ショッピング −ホテル 17:30  レストランで夕食後、川劇見学20:00-21:30
 
 九寨溝空港では、荷物の預けに手間取っていたようですし、搭乗券の配布も混乱していた。
最初の説明会で、『大きなバッグは成都のホテルに預かり、九寨溝・黄龍二日分を別な持ち込み手荷物に格納して持参して
下さい』と説明してブーイングがあがり、結果的には二度手間は解消されたが、この光景を見ると主催者側の気持ちも分る。
 
 まさかの、迷子!!
 さて、成都の最初の観光場所、杜甫草堂を見学中最後の博物館で展示即売会になっていた事は本文に記載しています。
門外漢の私には価値が分りませんが、中の壷に興味を示したご主人の腕を奥様が引っ張っているTさんご夫婦の微笑ましい
光景も♪
 
 集合時間は示されませんでしたので、飽きてしまった10人以上の方々が外の資料館の階段に腰掛けて待っていました。
入場時は大変な人込みだったので、今頃は観光客も引いているかも知れないので写真を撮影するタイミングとしては良い。
私は、一足先に入場した時の「正門」に向けて単独引き帰した。
思惑通り観光客は殆ど居なくなっておりゆっくりと写真撮影をして正門前まで到着した。
 
 少し、待っていたが今までの写真撮影時間を考慮すると皆さんが戻ってきても良い時間なのだが???
 一抹の不安が頭をよぎる。 間違いなく、この入口を入るとき『中は広いので、迷った時はここに戻ってください』と、案内し
ていた筈だが?  念のため、又、奥の資料館まで戻ることにするが、何方とも会わない。どうなってんだ?
 
 資料館のところに戻ったら、博物館で説明をされていた係員の方が手を振っている。誰かを呼んでいるようだ。と、思ったら
私に対してだった(~~;

 『皆さん、こちらの大きな門から出て行きました』との事。
御礼もそこそこに、急いで南大門から出たのは良いが…  バスも、ガイドも添乗員も姿形は何処かに!!
近くをウロチョロしてみたがそれらしいのは見えない。

 ついに迷子!!かぁ。
念のため、入口の人に入場時に貰った園内マップを示しゼスチャーでここの場所と、最初に入った門を尋ねるが場所は間違
い無いらしい。もう一回中に入れて欲しいとこれまたゼスチャーで示したが、入場券が無いと入れないとの事。
そういえば、入場券の半券は貰っていないぞ!!しょうがないので、又地図を示し外側を歩いていけるか?聞いたら、行けそ
うだ。 ←これは、無意味な質問でしたが中に入れてくれない腹いせです(~~;

 一応、もう一回入場した「正門」に向かうこととする。『杜甫草堂』だけに、トボ・トボと(?)外壁にそって歩き始めた。
 
 さて、この後どうしようか? 現地人ともすれ違うが精一杯見栄を張って「俺は迷子じゃないぞ!!」
 
 やがて正門前にTAXYと見慣れた添乗員、現地ガイドが見えた♪ ほっとした。
名前は忘れたが、男のガイドが手を振って走ってくる。こちらも、手を振ったが走る元気は無い。事情を説明・お詫びをして無事
に”収容”された。
ガイドのリ・バイさんは、園内を探しているらしい。 連絡が取れますからと、一足先にレストラン会場にTAXYに乗せて貰い到着。

 レストランでは、皆さんが心配していてくれたようで『よかったね』とかねぎらって貰ったが皆さんに迷惑掛けてしまった。
奥のテーブルでは、親しくさせていただいたTさんご夫妻が席を確保しておいてくれて手を振ってくれている。
涙が出そうになる。有り難い事です。

 やがて、ガイドのリ・バイさんも戻ったので迷惑を掛けたことを謝った。
 
川劇見学の途中、カバンに付けていた根付けのお守りを彼女にお詫びの印にプレゼントした。心の負担が少し軽くなった。
  
【第五日目2006.5.7】
 ホテル5:50 成都空港7:0012:35  仙台空港
  
こうして”不良オヤジ”の旅は終わるのでした。
 
勿論、その後は帰国まで大人しくしていました。はい。

 
 と、言うのは嘘でホテルの周りをぐるっと一廻りだけはしました。