■ 炳霊寺①  蘭州 2019.1.2 
   
  蘭州から100km程の水力発電所のダム湖を高速ボートで遡るところにある石窟群・炳霊寺に向かいます。
昨年度も来ていますので2度目の訪問になります。前年は発電施設のあるダム堰からボートに乗りましたが
今回は、別な場所でした。
  約30分の乗船でした。 かなり上流の乗り場です。  
  船着場から少し歩きます。  炳霊寺は、シルクロードの旧ルートで黄河を渡る場所近くに
危険な旅の安全を願い造営された石窟寺院。
 炳霊(ビンリン)とは、千仏または十万仏を意味するチベット語である。
  散策路は、上の地図の下の場所から時計回りに
一方通行になっています。
 炳霊寺の、日本で言う所の「山門」。
   大寺溝に沿って進みます。前に大雨で被害が有ったとか報道されていましたが、「大寺溝」に大量の土砂が
溜まっていて、搬出工事が行われていました。
 石畳の歩道も大型車両の通行で、かなり壊れています。
  入り口付近でトイレタイムもありましたが、20分程で第3窟に到着。183屈がありますが、上部は入れません。
ここから洞窟内などの仏像・壁画観賞が始まります。
  西暦713-766年の盛唐の時代の石搭と壁画。   洞窟内の壁画が残っています。
  右上の仏のデザインが「雷神にも似ているなぁ、千手観音にも似ているし」と思っていたら
偶々見つけたのがチベット仏教の「歓喜仏」。このポーズによく似ている。
  第3窟壁画の続き  仏様の描き方も貴族の様な豪華な独特のデザイン。
家の繁栄、「金運」を祈って造営したようです。
  第4窟。 二大弟子の迦葉(かよう・右)と阿難(あなん・左)
間に観音像を配している。
 迦葉
 両脇の壁画を下に拡大
 三鈷杵を振り上げるポーズは、増長天か?  
  第6窟。 光背の朱色が残る。   第8窟 隋朝  五尊仏・(2弟子、2菩薩)
  第8窟 五尊仏の背景を拡大  背後に人々が描かれている
  像は壊れていますが、壁画の菩薩とか、天井の「飛天」を表すのだろう帯が舞う形、千仏が綺麗に残っている。
 第10窟 天井の飛天が綺麗に描かれている。   釈迦の頭部は盗られていますが壁画は綺麗。
  左側の弟子・阿難(?)と菩薩  
 11窟のヤシの木の樹下説法の像と壁画  
  左右の菩薩。莫高窟の第45窟の菩薩にも似る。