■ 男はつらいよ「№48 寅次郎紅の花」加計呂麻島ロケ地 2015.11.21
 映画・「男はつらいよ」の最終作(48作目)「男はつらいよ 寅次郎紅の花」は奄美大島・加計呂麻島での場面設定です。
 このページは、「男はつらいよ」のストーリーに合わせロケ地を中心に取り上げます。
 加計呂麻島に渡る海上タクシーの発着所・奄美大島古仁屋港に道の駅「せとうち海の駅」の二階に「男はつらいよ」の関連資料を展示する
部屋がありますが、開いていませんでした。
 さて、映画のストーリーに合わせます。
 
古仁屋で買い物を終えたリリーは、海上タクシーに乗って加計呂麻島に戻ります。
その時、船の後方でしょんぼり座り込む青年がいました。
船長が、リリーに『自殺でもしないと良いけど』と語りかけます。
 加計呂麻島に着いたリリーは、その青年(実は寅さんの甥=さくらの子供・満男)が自殺でもしないか気になります。
  青年に声をかけたリリーは、ロケ地・スリ浜で腹を空かした青年(満男)にカレーライスをご馳走します。
リリー『何処に泊まる気なの』
満男『ホテルでも探して・・・』
リリー『その財布の中身では、宿に泊まれないでしょ』
満男『暑いから、何処でも・・・』
 
リリー『困ったねぇ、仕方がないから私の家に来る?』
満男『そんな、知らない人の家に泊めてもらうなんて』
リリー『放っおいて自殺でもされたら後味悪いじゃないか。 あーあ、変なのと関わり合いになったなぁ。 ・・・お出で』

 そんなやり取りをして、リリーは自宅に泊めることにします。
  於斉地区のデイゴ並木を車で通り過ぎます。
   
  同じデイゴ並木でも、場所は諸鈍のリリーの家に移ります。
 ロケ記念地の碑がありました。
   
 リリーの家。
現地の家を借り、家主のおばあーさんはホテル住まいをして貰ったようですが、現在は施設に入っており空き家の状態です。

ここで、『寅さん、寅さん』と、寅さんに呼びかけると石塀越しに寅さんがのんびりと顔を出します。
満男はリリーと同居する寅さんに会います。
   映画に登場する「島バナナ」
 子供たちが「こんにちは」と挨拶します。  夜に集まってテーブルを囲み島唄や踊りで盛り上がります。
  デイゴ並木
  諸鈍の浜  
  寅さんでなくても、この環境なら何時までも居たくなりますね。

映画では、満男は初恋の相手「泉」と愛を育み、寅さんはリリーと一緒に柴又に帰省しますが、いつものパターンでふとしたことで喧嘩になり
りりーは島に帰ることになります。

帰り際、寅さんは突然リリーのタクシーに乗り込み送ると言い出します。
『寅さん、何処まで送ってくれるの?』
『男が送るというのは、女の家の玄関まで送ることだ』
と言うことで、取敢えず元のさやに納まったかに見えましたが・・・・・
寅さんは、最終的にまたリリーと別れることになってしまいます。

 この映画が封切られた20年前の1995年の翌年、寅さんこと渥美清が亡くなり遺作になりました。