■ 熊野那智大社、青岸渡寺   / 熊野三山
熊野那智大社
  夫須美大神(現世の利益)=千手観音菩薩

古代から那智の大瀧を「神」としてあがめ、そこに国づくりの神である「大巳貴命」(大国主命)をまつり、また、親神さまである
「夫須美神」(伊弉冉尊)をおまつりしています。
 階段が長いので、下の売店では杖を貸し出しています。
  
 
 その隣には、青岸渡寺(せいがんとじ)が有ります。こちらは、和歌山県東牟婁郡那智勝浦町にある天台宗の寺院。
西国三十三所第一番札所。
山号は那智山。本尊は如意輪観世音菩薩。2004年7月、ユネスコの世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」の一部として登録された。
 
 那智滝を中心とする自然信仰の場として早くから開けていたと思われる。中世から近世にかけて、隣接する熊野那智大社とともに
神仏習合の修験道場であり、如意輪堂と称されたその堂舎は、那智執行に代表される社家や那智一山の造営・修造を担う本願などの
拠点であった。

 明治時代に神仏習合が廃されたとき、熊野三山の他の2つ、熊野本宮大社、熊野速玉大社では仏堂は全て廃されたが、
熊野那智大社では如意輪堂が破却を免れ、のちに信者の手で青岸渡寺として復興したもの。
 天然記念物のくすのき。
 ここの境内からは那智大滝が望めます。
灯篭の穴から大滝を覗きます。
  
 三重塔と那智大滝。
この光景が一番絵になるかもしれませんね。
 『なちさん霊場』の石碑。
伊勢神宮への道などにも道標が建っていまして、その表記がひらがなになっています。大衆の信仰の対象だった証しでしょうね。