■ 法隆寺-1     /  奈良2010.9.18-20  C
 法隆寺は飛鳥時代の姿を現在に伝える世界最古の木造建築として広く知られています。
もともと用明天皇が自らの病気の平癒を祈って仏像を造る事を請願されますが実現せずに崩御され、推古天皇と
聖徳太子が607年に法隆寺と本尊の薬師如来を造ったと言われています。
 
 南大門は、1438年に再建。階段の下に「鯛石」と呼ばれる鯛焼き型の石があり洪水になってもここまでしか水が
上がってこないという意味が有るそうです。
 南大門から入って中に進むと西院伽藍の中門と五重塔が大きく見え始めます。
 文章だけでは説明しづらいのでパンフレットの境内図を拝借します。
五重塔・金堂のある西院伽藍と、夢殿を中心とした東院伽藍に分けられていて多数の建物があります。
国宝・重要文化財だけでも190件、2300余点に及び1993年に日本初の世界文化遺産に登録されました。
 中門(ちゅうもん)と回廊。
深く覆い被さった軒、その下の組物、勾欄(こうらん。上の屋根の下に見える欄干)、エンタシスの柱と左右に立つ
塑像の金剛力士像、連子窓の回廊が五重塔と金堂を包んでいます。
 吽(うん)  阿(あ)
 阿吽の呼吸と言われますが、「阿」は口を開き「吽」は口を閉じて発する声のことで、そこから「呼気」と「吸気」の意味
となり両者が絶妙のタイミングで気持ちが一致するような意味で使われるようになったとのこと。
 
口が開いている方を阿形(あぎょう)、閉じている方を吽形(うんぎょう)と言い、神社の狛犬などにも見られる。

 右の阿形像は創建当時の塑像であるが、左の吽形像は16 世紀に行われた修理により、顔以外は木造りになって
いるそうです。