■ 金沢市・尾張町 その2    …古い町並み散策
 メイン通りの一本北側の通りに入ると、歴史的な建物が点在しています。
 『金森家』 
幾つかの建物には解説板が有りましたので抜粋で。
 江戸末期の建物。低い二階で屋根の勾配は低く、板葺き石置き
屋根の町屋の特徴を有し雨除けをつけた疎ら格子の出格子と
袖壁を持つ古い形を残す貴重な建築物。
 『木倉屋・伊藤家所有』
商屋の離れとして造られた明治後期の建物。背の高い二階方式
で一階表は前面に迫り出し塀の様な表現になっている。
二階の小庇を持つ出格子、一階の朱塗壁、中太の格子、軒の
一文字瓦が粋な町屋の風情を有す。
 『石崎商店』
明治20年頃の建造の極めて珍しい中土間型。中央に玄関を持つ
特徴的な形。屋根勾配が急で、瓦葺で造られた。 上の天窓から
光を入れている。 腕木、袖壁、黒の一文字瓦、両側の出格子と

あいまって端正なたたずまいを見せる上品な町屋。
 『清水家住宅』
明治後期の建造と推定。高二階形式。同形式のもののうち、初期
のもので比較的背が低い。外壁の黒漆喰、重厚な二階軒の腕木
など、しっかりした町屋の表構えを持っている。
 『寿屋』 
藩政末期の建築で、羽二重問屋の建物。二階両側のうだつ(と、書いてあったが袖壁?)を持ち、出桁を腕木で支える典型的な町屋建築。
 黒瓦の屋根面と三階を持つ落ち着いた重層性がキムスコ(細い格子)や黒漆喰の正面意匠と見事に調和した建物。↑↓