■ 地方(じかた)


『地方(じかた)』とは
歌と楽器を奏でる役割を負っている人たちです。

「唄い手」「囃子」「三味線」「太鼓」「胡弓」を言います。

胡弓は、今ではおわらの代表的な存在になっていますが、
「目立ってはいけない楽器」なのだそうです。
私らにとって、おわら=胡弓 なのですが。
  
江戸時代初期に邦楽唯一の擦弦楽器として普及したそうですが
『間』を重んじる日本人には、弦で擦る連続音が馴染めなかったようで
いつしか、尺八にその座を譲ったようです。
 
おわらでは…
かつて尺八を取り入れていたそうですが、唄と同じ旋律を奏でる為
段々、尺八は用いられなくなり胡弓にその座を譲る事になったそうです。
  
おわらにとって無くてはならない存在の胡弓
比較的新しく、明治30年代になってから取り入れられたようです。


おわらの歌詞は、7・7・7・5の26文字で形成されているとのことです。
そして、最後の5文字の前に必ず「おわら」と入ります。

『おわら』は、その昔の下ネタを含んだ『お笑い』が語源とも
言われています。
秋田・西馬音内盆踊りの『音頭』にも似ています。