■ 新潟県・村上市
 新潟県の最北の城下町、鮭と堆朱で栄えた村上市を平成19年3月に訪ねました。 
本来の目的は松尾芭蕉が奥の細道で二泊した場所『井筒屋』と、『町屋の人形さま巡り』を見学する事でしたが
町屋も点在しているとの事で興味を持っていました。
 商店街のメイン通りとも言える小町、大町界隈は小雪が舞い散る中をお雛様を訪ね歩く観光客が散策しています。

↑写真左上:芭蕉と曾良が二泊した井筒屋、現在も営業しています。    Map
 写真右上:基幹産業の一つ、堆朱のお店。内部は町屋形式になってます。
 鮭の加工品を扱う「喜っ川」さん。天上からぶら下がる鮭が見物。頭を下にするのと腹は2つに開くのが特徴。
 『町屋の人形さま巡り』の期間中は、”買い物をしなくても”店内に気軽に入らせていただき町屋の内部も見学
出来るのが利点です。入口の「みせや」スペースの奥には座敷が続き、この座敷に雛人形などを展示公開して
いる場合が多いです。
 「小町」の通りから2本東「三の丸」の、市役所・村上小学校の東側に三の丸記念館、武家屋敷・若林家住宅(重文)
が有ります。 Map
 若林家の内部
 JR村上駅に向かうために、塩町、小国町、鍛冶町、肴町と歩きました。
   
↑写真上:塩町、江戸時代の「稚児の相撲人形」を展示する益田甚兵衛酒店さん。  Map
写真は少ないですがこちらも典型的な町屋形式です。展示物、町屋の構造など若奥様に詳しく説明していただき
ました。 こちらのお宅もそうですが、各店に螺鈿張りの超・豪華なものも含めて「堆朱」家具が有ります。
当時商人が積極的に購入し堆朱産業の支援に力を入れて来た証しだと言う。
 小国町界隈の景観
 鍛冶町界隈の景観
 肴町の竹細工の店。 軒下の商品展示部分を見ると、上は庇として、下は商品展示棚として利用していますが
夜間は雨戸になる構造のようです。
  
商店街を歩いていますと、『町屋商人会』の幟が見かけます。町屋保存に力を入れている事がうかがい知れます。