■ 新潟県・上越市直江津  /古い町並み散策
   
 上越市は大きくくくると直江津地区と高田地区に分けられる。
直江津は、古くは越後国府あるいは府中と呼ばれていて港町として栄え、又、交通の要所となってた。
上杉謙信により、春日山城が築かれた。
その後、一時現在の佐渡へのフェリーターミナルの有る関川河口に福島城が建造されるも未完のまま、1614年に
徳川家康の六男・松平忠輝が高田に築城したことにより城下町と寺などは高田に移転する。
 
 明治時代に入り、いち早く鉄道が敷設されるなど交通の要としての役目を継承し、現在でも、北陸地方と新幹線を
結ぶ「在来特急としては日本一早いほくほく線特急」が、越後湯沢とここ直江津を結んでいる。
 今回、JR直江津駅から西に2km程の奥の細道ゆかりの地・居多神社までタクシーで移動し、五智国分寺、親鸞上陸
の地などを見学した後、徒歩で水族博物館のところから海岸線の道路に出て関川の河口に向かった。
 一段上の写真で分るように、海岸から直ぐに高台になっている。イメージするものとは違うが『砂丘』だそうだ。
昔の街道が海岸線を走っていたのでこの高台に町並が形成されたという。
 ※その後内陸部に町並が出来て現在の直江津の古称『今町』と呼ばれるようになる。
 『砂丘の上に出来た町並』と言うところを歩いたが、内陸側にごく普通の家並みが連なっていた。ただ、風と雪を避け
る為であろう板を縦に張った塀が見かけられた。
 
正直に言うと『なんだぁ、疲れただけ!』です。船見公園を左に見て河口に出ると琴平神社があり芭蕉の句碑と昔懐か
しい『安寿と厨子王供養塔』が有ります。
  蔵造りの寺・聴信寺( Map )と、義経が逃避行の時に宿泊した観音寺( Map )。
防災の為でしょう仁王様もコンクリートの箱の中です。
 観音寺の近く中央二丁目界隈。 町屋形式の家並みと雁木も見られる。
 中央二丁目  JR直江津駅前にある『三野屋』
三野屋は、林芙美子の小説「放浪記」に登場する。東京からぶらっと越後の港町にやってきて駅前の団子屋で名物
の『継続団子』を買って駅で食べたとか。この団子、白餡で出来ていて薄くのしたものが1本の串に4個ついている。
何も知らないで、五智国分寺の茶屋で懐かしい味がする団子を食べたが、あれがそうだったらしい。
 JR直江津駅前
 JR直江津駅は、豪華客船・飛鳥のイメージだそうで駅前の電柱もマストの形をしていて『港町』らしさを演出。