■ 芭蕉ゆかりの地 深川界隈 / 東京都
 俳聖と言われる松尾芭蕉が、もしかしたらそのまま行き倒れてしまうかも知れない「旅」と言う場に自分を置いて
自分を見直そうとしたのが御馴染み「おくのほそ道」。
 その名前は、宮城県仙台市宮城野区の北外れにある小さな山道「奥の細道」とも、或いは塩竈街道のこととも
言われていますが、どちらにしろ仙台市の「道」からネーミングしています。
 この界隈、二度目の訪問になりますが、直前まで住んでいた「採茶庵跡」を見ていませんでしたので、散策して
みました。(2009.10.18)
 採茶庵跡近くの案内板をお借りして、概略を説明します。
地下鉄都営大江戸線清澄白河駅で下車、約700m南にある海辺橋南詰の採茶庵跡を訪ね、その後芭蕉記念館別館
の芭蕉像、芭蕉稲荷神社、芭蕉記念館を見学です。
 この堀の北側に仙台藩の蔵屋敷があったことからその名が付いた「仙台掘川」、
その仙台藩内の松島とか平泉とかを見たいと出かけた「奥の細道紀行」、
寛永年間(1624-43年)に出来た堀とか、もしかしたら1689年の旅立ちの頃にもこの名前が付いていたでしょうか?
だとすると、何か縁が有りますね。
 
墨田川沿いの芭蕉庵を売り払い、一時住んだのが門人の所有する「採茶庵」で、海辺橋の南側に跡地が有ります。
 現在、建物のレプリカと旅の格好をした芭蕉像が設置されています。
 裏手に回ると、こんな感じです。
仙台掘川に沿って小道があり、「芭蕉俳句の散歩道」となっています。
 ヒヨドリがピーヨピヨと鳴く散策路、時折、ジョギングをする人や散策をする人が通ります。
 そこから、小名木川が隅田川に入り込む先端に向かいます。
この一角は、江東区芭蕉記念館の別館と言う位置づけになっていますが小さな公園になっています。
芭蕉関連の資料案内板や芭蕉像が設置されています。
芭蕉さんの後ろに写っている橋が清州橋で、あのあたりから芭蕉は舟で旅出しました。
 「おくのほそ道」の旅立ちに当たり、採茶庵の前の仙台掘川の土手から舟に乗り、千住で上陸します。
偶々、とても未来の乗り物のような感じのする水上バスが通っていきました。