■ 蔵の街 小江戸・栃木  その1
 1617年、徳川家康の霊柩が日光山に改葬され、その後、朝廷からの勅使が日光東照宮へ毎年参向するようになりました。
その勅使を『例幣使』と言い、通る道を例幣使街道と呼ばれ、栃木はこの街道の宿場町となり、人・物が集積し商都として発展しました。
 更に、発展の原動力となったのは巴波川の舟運で、栃木からは木材や農産物が運ばれ、江戸からは日光御用の荷や塩が運ばれました。
これら江戸との交易から豪商が隆盛し巴波川(うずまがわ)の両岸に白壁土蔵を建てていき『蔵の街』を形成していきました。
  
 ↑ 今回の栃木探訪の起点、代官屋敷・岡田記念館と、 その前を通る例幣使街道。 左手が日本一古い理髪店。
代官屋敷・岡田記念館 
岡田家は、江戸時代に武士から帰農し、当地を開拓。550年の歴史を持つ旧家。
日光例幣使街道の開設に伴い名主役や、屋敷内に畠山氏の陣屋を構え代官職も代行。4000uの敷地内の土蔵は資料館になっています。
 本陣
 近くの巴波川沿いに明治時代に建てられた別荘・翁島   外観は極普通ですが、内部は贅を尽くした造りになっています
 翁島の脇を流れる巴波川(うずまがわ)。 この川に沿って蔵の街を散策していきます。