■ 男鹿半島(寒風山・入道崎・なまはげゆかりの真山神社) その2     
真山神社
 ツアーバスの添乗員曰く、「忙しければ男の事務員が、そうでなければ巫女さんが案内してくれます」。迎えてくれたのは美人さんの巫女で
した。
  
 『なまはげって、神様だったんだ』、東北地方の方ならばNTT DoCoMo東北の『宮崎あおい』がそう言うCMをご覧になっているはずです。
男鹿半島のほぼ全域で『なまはげ』が大晦日の夜に行われます。語源は「ナモミを剥ぐ」=炉辺にかじりついていると手足に出来る火型(ひがた
)を剥ぎ取り、怠け癖を戒めるものです。
男鹿のなまはげは、真山・本山に鎮座する「神々の使者」と信じられています。 特に真山地区のなまはげは古い伝統としきたりを守っているそ
うです。

 右上、仁王さん。神仏併合の名残だそうです。所々に白いものが見えますが、口に含んだちり紙を見事吹き飛ばして体の悪い部分に命中する
と直るそうです。 この画像でも効き目が有るかも知れませんが、パソコンの画面が汚れても責任は持ちません。
 拝殿と左手は本山への参道。山の中に有るので往復3時間以上掛かるとのことでした。
 見事な樫の木と実
男鹿真山伝承館
 曲家(まがりや)民家が「なまはげ」の伝承館になっています。30分毎に真山地区の「なまはげ」を再現します。

 真山地区の「なまはげ」は、角は有りませんし、出刃包丁も持っていません。
3人一組で、一人は『先立』と呼ばれ「なまはげ」が入ってくる前にその家の主に、入って良いかどうか尋ねます。 
了解を得ると2人の「なまはげ」が入ってきますが玄関で7回シコを踏みます。
 『ウォー。泣ぐ子はいねが。怠け者いねが。言うごど聞がね子どらいねが。親の面倒見悪い嫁いねが』と、探し回ります。
『なまはげさん、まんず座って酒っこ飲んでくなんしょ』と主人が言うと、5回シコを踏んでお膳の前に座ります。
 ここから『なまはげ問答』と言われる会話が始まります。『なまはげ台帳』に、子供や嫁がこの一年怠けて居た事が書いてあると「なまはげ」が
言うと、主人が身内をかばう回答をします。 この辺のやり取りが笑いを取ります。

 こうして、最後に3回シコを踏んでこの家を後にします。
     
なまはげ館
 隣のなまはげ館では、男鹿半島の「なまはげ」人形が集まっていますので地区毎の違いが分ります。