■ 名取熊野三山詣で① 2019.5.19 
 
   
 ・かわまちてらす閖上(ゆりあげ) 
  名取熊野三山
 ・熊野神社
 ・熊野本宮社
 ・熊野那智神社
 
   
 名取市の熊野三山は、それぞれ紀州熊野三山から分掌され、方角や位置関係まで
同様に配された全国的に珍しい神社。
 名取川を「熊野川」に、太平洋を「那智灘」に、高館丘陵を「熊野連山」に見立てています。
 
 昔、名取には、毎年紀州の熊野に参詣する旭と言う名の老女がいました。
若い頃は、毎年、熊野三山へ参拝していましたが、年老いて参拝できなくなり、
近くに小さな熊野三社を建てお参りしていました。

ある日、一人の山伏が老女を訪ねてきました。
山伏は、「自分は奥州巡遊を志し、旅の安全祈願のため紀州熊野権現へ参拝した際に
「名取の老女を訪ねよ」というお告げがあり、目覚めると枕もとには、
『みちとおし としもいつしかおいにけりおもいおこせよ われもわすれじ』と虫食いで記された
一枚の梛(なぎ)の葉があったため持参した。」と話して、老女にその梛の葉を渡しました。
名取の老女はたいへん感激し、現在の地に熊野三社が勧請されました。