■ 古民家・宮城県
◆国指定史跡 仙台藩花山村寒湯番所跡 (せんだいはん はなやまむらぬるゆ ばんどころあと)
 寒湯御番所(ぬるゆごばんどころ)は秋田県湯沢市に至る仙北通り(国道398号線)花山越えの秋田口の関所です。 Map
仙台藩仙北御境目寒湯番所と言われていました。 他藩に通じる人々の荷物の検問などを行っていました。明治2年に廃止されましたが
現存する建物は珍しく昭和38年に国の指定を受けています。 検断跡地は基壇を残すのみとなっています。
 当時の表門は街道を遮るように立ち、その正面に検断所が有りました。表門は間口3m、奥行2.7m柱は一尺(30cm)角の総ケヤキ造り、
カヤ葺き両切妻の四脚門で柱は6本。釘は用いていません。棟には仙台藩の紋(縦三両引き)と、両端には般若面が配して有ります。
検断所横の出口
 奥にある役宅は間口12間4尺(23m)奥行6間半(12m)の堂々たる建物です。現在の建物は安政4年(1857)に改築されたと伝えられています。
昭和40年に復元、この時茅葺を鋼板葺きにしたようです。
  
 玄関を入ると土間と囲炉裏のある茶の間に出ます。<現実には受付があり・200円の拝観料>玄関で靴を脱いで入ります。
吹き抜け天上はたくましい梁と梁の組み合わせです。
 隣は板の間で、かまど神(火男)が有りました。
 奥には、上段の間、次の間など4間が有りました。