■ 宮城県角田市 その1
  
 角田市は宮城県南部に位置する小さな市です。 Map
  
藩政時代には、仙台藩の南の要害として西部の白石城と共に南からの侵略を防ぐ為に角田城(通称:臥牛城、現在
の角田高校)が置かれ、阿武隈川の水運、周辺の水田、養蚕(※)等により城下町として繁栄しました。
市の南西部に城が有り、南北に天神町、東に折れて仲町、更に南に折れて本町の「町屋敷」を置き、その周囲を城
側の高級武士、外側を下級武士の侍屋敷を配置しました。
  
 当時の町屋敷の道がそのまま現在も商店街として存続しています。
蔵造りの建物は数が少なくなってしまい、上記の三つの通りに点在しています。
 
※1887年営業開始した国鉄東北本線・福島県郡山−宮城県塩竈間のルート選定に際し福島県境の急勾配を避けるため阿武隈川に
沿ってここ角田を通るコース(現在の三セク阿武隈急行と同じ:昭和40年初頭に開通しその後移管)も計画されたようですが、石炭の
煤で桑の木が汚染されるのを嫌い反対したため角田を通らなかった。よって暫く鉄道からは遠のいていた。
天神町  Map 仲町
仲町 同左。呉服屋さんの敷地奥の蔵。
 笹森家住宅。 重厚な門構えと、大きな屋敷です。  Map
 本町の加川家住宅。店蔵、門と間口の広い屋敷です。 Map

 この南側に、郷土資料館となっている旧・氏家家住宅が有ります。 続きをどうぞご覧下さい。