■ 仙台七夕2015-1 ハピナ名掛丁商店街
  仙台七夕は江戸時代に始まり、「仙台商人の心意気」を示すものとして市内中心部の商店街で豪華な飾りつけがされるようになりました。
この年(2015)は、戦後復活70回に当り力を居れた飾りつけとなったようです。

 仙台駅前の名掛丁商店街から仙台市役所前までのアーケード街、約1.5kmに渡って和紙を中心とした七夕飾りが飾られます。
かつての町並みは、仙台空襲の後の復興のための道路で区切られたりしましたが商店街は往時の面影を留めアーケードの途中で
商店街が代わったりしています。

 この頁では、仙台駅前から西に向かう商店街・「ハピナ名掛丁」の豪華絢爛な七夕飾りを紹介します。
 入り口を入って直ぐ位で、「最優秀賞」受賞のお茶の大正園さんの豪華な七夕飾りが出迎えてくれました。
日本全国の七夕の中には、ビニールで出来た吹流しを使って居るところもありますが、ここ仙台七夕の基本は「和紙」を使っています。
でも、
 その和紙の吹き流しも、かなり手の込んだもので、折り紙で色々なものを作成して吹流しに貼り付けられています。
吹流しをUPした写真を載せますので、ご覧ください。
    
  吹流しが立体的になっているのがお分かりになるかと思います。  
  続いては「優秀賞」の蒲鉾屋さん・松澤本舗さんの七夕飾りです。
  こちらの吹き流しも、UPして載せておきます。
    
   
   
 ■ 仙台七夕・七つ道具

   仙台七夕飾りは、七つ道具と言われるもので構成されています。
   七夕飾りの先端付近とか根元に変わった飾り物が付いています。
   それらは「七つ道具」と呼ばれる伝統的な飾りの一部です。

   左の写真の上から時計回りに
   ① 巾着 … 富貴を願いながら倹約、貯蓄の心を養います。
   ② 短冊 … 学問や書、手習いの上達を願いました。
   ③ 紙衣 … 棚機女(たなばたつめ)が織って神に捧げたという衣
            で本来一番上に飾られます。
            裁縫の腕が上がる様に願っています。
   ④ 屑籠 … 七夕飾り作成で残ったクズを入れ倹約を。
   ➄ 投網 … 海の幸の豊漁を願いました。
   ⑥ 折鶴 … 家の長老の年の数だけ鶴を折り、延命長寿を願い
            折り方を習いながら娘たちは教えられること、教える
            ことの大切さを学びました。
   ⑦ 吹流し … 織姫の織物の「糸」を表し、技芸・機織の上達を
             願いました。戦後、上部に「くす玉」が飾られるように
             なりました。
   
  この辺の吹流しの高さは観光客の頭の高さと同じくらいですが、腰のあたりまで低く垂れ下がっている吹流しもあります。
手で触って感触を確かめることが出来ます。
「引っ張って抜く」様な不届きものの観光客はいない・・・そんな前提での飾りつけになっています。
  この辺りで「ハピナ名掛丁」商店街が終了し、次の「クリスロード商店街」にアーケード街は続きます。
次の頁で紹介していきます。