日高火防祭(ひたかひぶせまつり):岩手県奥州市水沢区…岩手県無形民俗文化財    その1

         古趣豊かな音曲と 雅なはやし屋台 豪華絢爛な一大絵巻
   ◆ 昼の部 その1 … このページ 
   ◆ 昼の部 その2 
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   ◆ 夜の部 その1
   ◆ 夜の部 その2
   ◆ 夜の部 その3 ムービー(YouTube 投稿動画)
■場所 仙台から北に約110Km、岩手県奥州市水沢区
■時期 毎年4月29日
■由来 仙台藩(伊達藩※)水沢城主、留守家17代宗景公が伊達氏の名代として江戸にあった時、火事の
    多さに吃驚。なかでも振袖大火(1657年)の悲惨な災禍を目撃するにつけ、火防の必要性を認識。
    戻ってから神社を建立。それが起源といわれるが、19代村景公の時代に、水沢大火後、江戸火
    消を習い町火消しを結成した説も有ります。いづれにしろ300有余年の歴史を持ちます。
■編成 9町の「町印(6町)」「打ちばやし」「はやし屋台」で編成。
■運行 午後1時15分、昼の部の運行開始。夕食後、7時から駅前でぼんぼりに明かりが灯され「相打
    ち」「揃い打ち」が催される。
   
※「平泉」の北、ここ水沢市まで伊達藩の領地で廃藩置県の時、水沢県が置かれたこともあります。
■はやし屋台… 本来、客分であったが明治時代以降主役になり、町家が栄えるにつれて各町が競って豪華な屋台
になった。屋台には、三味線(娘5人と糸合せの師匠1人)、小太鼓(人形15-20人)、横笛(男2人)が乗り、各町夫々
の音律を奏でる。上は川口町で「つるべ井」、下は立町組で音律は「松の緑」、他に祇園ばやし、一声等7種類。
■町印(ちょうじるし)…当時の町屋敷の6町に「仁心火防定鎮」の一字を与えた。火の象徴の赤い玉と、水の象徴
「馬簾(ばれん)」との組み合わせに、川口町の『仁』の文字が見える。
■打ちばやし…これが昔からの祭りの本体。男の子が大太鼓・小太鼓を打ち、男が横笛を吹くのが基本。