■遠野まつり  遠野の郷土芸能の種類

  
■ 神楽


 遠野の神楽は、神人(しんと)神楽と山伏神楽の系統で伝承
されているとの事です。
 神人派は、ゆるやかなテンポで優雅さがあり、山伏派は早く
て躍動感が有るそうです。


 今回見たのは、山伏派かと思います。




   

■ しし踊り

 遠野郷のしし踊りは、群舞型の踊りです。
背中にカンナガラ、前には幕を垂らして踊る「幕踊り系しし踊り」といわれ
ているそうです。
起源は定かでは無いそうで、約300年以上前から踊られているようです。

激しいリズムで踊るのは勇壮で、遠野を代表する郷土芸能だそうです。



■ 田植え踊り

 いつごろ遠野に入ってきたかは明らかでないそうですが、古くから
農民の農作物の豊作予祝として踊られてきたようです

 歌曲、舞い方ともに優雅で静的で、笛太鼓は明るい調子です。


■ さんさ踊り

 素朴な中にもきびきびとした動作で、熟練を要する踊りだそうです。
即興性と明るい民謡調の踊りとして伝えられ、「山口さんさ踊り」は、
明治の中ごろに下閉伊地方から入り、盆踊りで踊られた様です。




■ 南部ばやし

 遠野の代表的な町方の踊りで、祭礼にお供する山車のはやし。

遠野南部22代直栄が、1661年ごろ遊芸師に命じて京都の「祇園
ばやし」を参考に、遠野の特色を入れて生み出した、遠野独特の
町方踊りだそうです。

 お囃子はお囃子として、踊り手の衣装に特徴が有ります。
艶やかで、優美な踊りです。


←仲町の皆さん
【追記 2006.7.22】
ご縁がありお知り合いになった地元の方より衣装について解説して
頂きましたのでここにご紹介します。

衣装についてですが、「化粧回し」の事を私達は「回し」「マス」と呼ん
でいます。
回しは化粧回しの短縮だそうですが、マスの語源は先生にも聞いて
みましたがわかりませんでした。もしかすると回しが訛ってますに聞
こえたのかもしれません。
お気づきだと思いますが、各団体によって衣装も踊りも違いますが、
元祖である仲町は女郎街だったことから着物は赤の襦袢と決まって
いるそうです。
1番豪華な衣装の一日市は昔からの商人通なので、豪華な着物で
その店の繁盛ぶりを表しています。
昔は回しをみて「どこの娘」かわかるように、家の娘を見てくださいと
いう意味も込めて、家紋や屋号を入れて作ったようです。
現在は女の子の数も減り、よその地区からも手伝ってもらっている
ので、団体で購入した回しもあります。



←(上)穀町の皆さん


←(下)一日市の皆さん