東北の祭り 五所川原の立佞武多(たちねぷた)  その1   その2へ   その3へ  お囃子
 東北の短い夏。その夏を彩るみちのく夏祭りとして一番ポピラーなのが「仙台七夕、秋田の竿灯、青森のねぶた」
ですが、『ねぶた』は青森県の複数の場所で開催されています。「三大ねぶた」と言うと、先の青森ねぶた(neButa)
、弘前ねぷた(nePuta)、そして今回の五所川原立ねぷた(nePuta)となりますか。
 高さ22m(ビル・6階建て相当)の人形型の灯籠が町を練り歩きます。
 掛け声は『ヤッターレ、ヤッターレ(殺ったーれ)』。

そもそも、明治の豪商たちが始めたと言われ高さがやはり20m超えていたとか。大正に入り電気の普及と共に電線
の関係で丈が低くなっていったそうです。平成8年に有志により昔の形に復元されその規模の大きさから有名になっ
て来たとのことです。
 ※三大ねぶた、青森のねぶたは「凱旋ねぶた」と言われ戦いに勝ったもので踊り手もとても賑やかです。
   弘前ねぷたは「出陣ねぷた」と言われこれから戦地に向かうため比較的大人しい感じです。
  五所川原ねぷたは「合戦ねぶた」と言われています。これは、掛け声からきていると推察されます。

 この立佞武多、毎年「テーマ」を決めて一基製作するそうで、今年のテーマは『杙(くい)』、水害を守る姿をモチーフ
にしているようです。ちなみに、2002年は「白神」、2003年は「五穀豊穣」。祭りが終わると一旦紙を剥がし、新たに色
付けをするのでイメージががらりと変ったりするそうですが3年間で人生を終えるようです。
↑TOP絵と共、2004年度製作「杙」 2002年度製作「白神」
2003年度製作「五穀豊穣」