■ 黒石市/青森県      古い町並み散策
日本の道百選 こみせ通り   Map
 
『こみせ』とは、かつては雪国でよく見られたそうですがアーケードのように建物の通りに面した部分に屋根をつけて
下を人が通行できるようにしたもの。
商店などが、自分の地所を提供していることと、木造であることから温もりが感じられる。
 
商店街が全国で画一的な開発が進んで来た中、このような構造体が町並みとして残っているのは、ここ黒石と新潟
県の高田など。新潟県では雁木(がんぎ)と呼ばれる。
 弘南鉄道黒石駅前から東に向って歩くと、五分ぐらいで信号四つ目の通り「こみせ通り」にぶつかる。
この写真は、一段上の写真の場所から反対側の南を見ています。
『こみせ』の内部です。
玉垂(たますだれ)・中村亀吉酒造さんの建物。大きな酒林(=杉玉)が印象的です。
この建物は、25年ほど前、三田良子・石野眞子らが出演したNHK大河ドラマ「いのち」のロケ地にもなりました。
 冬にはガラス戸付になる『こみせ』が有るようですが、今回の訪問では通りの一番北側の呉服店さんがガラスを
入れていましたので紹介します。
 これをご覧いただくと、公共の歩道の上に屋根(アーケード)が有るのではなく、自分のお店の前面を屋根付歩道
として提供しているのが分かるかと。こみせの風習は藩政時代から続いているとのことです。